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  | 羽曳野市

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2013年04月16日

『もずやと学ぶ日本の伝統織物』第19話

【冷染】 (宮城県栗駒町)

・千葉あやのさんというおばあさんがやっていた。

・初夏の5月頃から気温の上昇によって藍が自然に発酵する時期だけ染め、しかも桶(こが)に建てるという、いままで見聞しなかった原始的な自然染色法。

・いつごろからはじめられたのかは不明。奈良時代か?平泉文化の民間伝承か?

・明治時代はこの地で盛んに行われていた。

あと、長々と工程が書かれていますが省略します。本買ってください。

これって後染なんですね。

苧麻を自分で栽培して、糸をうみ、織った麻布を藍に漬けて染めるんです。

伸子20本を1反に張って、30分ほど染める工程を3回。

えらい簡単ですね。

でも、沖縄の上山さんも、藍の一番状態の良い秋に3反染めるのがやっとだと言ってました。

千葉あやのさんも年間3反しか染めなかったそうで、やっぱりそれが限界なんですね。

でも、こういうのって、限定版でやってみても面白いと想いますね。

先染には先染の、後染には後染の味わいがあるから、宮古島や石垣島でも、生地を織って藍の状態の良い時期に後染めの無地なんてつくってもいいと想います。

伝統は大事ですが、伝統のものしか作ってはいけないというのは、いかがなものか、と私は思いますね。

もちろん、伝統を守っているプライドは解りますが、工夫を加えて新たな伝統を作り出していくことも必要なんじゃないでしょうか。

そもそも、今ある形が昔からあったものの全てでは無いわけですし。

昔のやり方で昔ながらのモノをというけど、私達商人は飛行機や新幹線に乗って遠くまで行くのだし、時代に合わせていろんなものにチャレンジすることを白眼視するのは、間違っていると想いますけどね。

新しい事を持ち込むと、伝統の技が崩れるというけど、そうでしょうか?

伝統の技を下地にしたような良い物でないと、挑戦する意味はないと想いますし、仕事が増えれば技はどんどん上がっていくんじゃないのでしょうか?

ただ、やっぱり何が特徴で、何が良くてお客様がお求めになるのかをよく知っていることは必要でしょうね。

でないと、ただのコストカットや安物作りに終わってしまいます。

他産地のコピーなんて言うのも、全く面白く無いですね。

もうこの冷染というのは無くなってしまったんでしょうが、誰かが復元しても良いような気がします。

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Posted by 渡辺幻門 at 22:00│Comments(0)日本の伝統織物
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