2012年02月18日
半幅帯のススメ
昨日書いた『呉服屋はいつも着物があたりまえか』のブログはかなりの反響があったようで、もうすでにアクセスが300近くなっています。
それだけ、この話題は、消費者の方の大きな問題になっているのですね。
その事実は業界人として、真摯に受け止めたいと想います。
反省すべきは反省し、同業者にもそれを勧め、消費者の方の満足度が少しでも高くなるようにするのが私達の勤めであろうと想います。
この話とも関連するのですが、着物を着たくない、着るのがおっくう、という事の大きな理由に『帯』があるのだろうと想います。
男性の場合は、着物もついたけで、角帯や兵児帯を締めますから非常に楽で、洋服を着るより時間が掛かりません。
ところが女性となると、大変です。
近頃は前結びとかいう結び方もあるらしいですが、後ろでお太鼓を造るというのは、大変だと想います。
私が聞くだけの話でも、年齢とともに後ろに手が回らなくなったという話をしょっちゅう聞きます。
柔らかいものは別としても、そういう時は半幅帯をされたらいいのにな、と想います。
半幅帯というのは、商売的には諸刃の剣で、これがあまりに普及して名古屋帯が売れなくなると、大変。売上が落ちてしまいます(^^;)
でも、一つの提案としてお話ししておくべきだろうと想うのです。
私の場合、沖縄に関わっているので、ミンサー、とくに首里ミンサーを愛用しています。
これは綿で花織とかロートン織とかを使って織ってあるのですが、非常に具合が良いのです。
宮古島の苧麻で織ってもらったのや、芭蕉布のもありますが、これも具合が良い。
しめるのに具合が良い上に、着物の柄が切れないのがまたよいのです。
背中にお太鼓があると、着物の柄との釣り合いや相性を考えなくてはいけませんし、せっかくの着物の美しい柄が切れてしまいます。
訪問着や付下げなど、帯の部分が無地になっているものは良いのですが、小紋柄や絣などは、帯が邪魔だなぁ、と想うことが多いのです。
紅型に合わす帯が難しいのは、そもそもが帯との相性が悪いことに起因していると想いますし、絣も同じです。
沖縄の絣はうしんちーという帯をしない沖縄独特の着方をすれば非常に美しいのですが、名古屋帯などをすればどうも絣が生きない。
帯があることで絣が小さくなり、魅力を失っているとも言えると想います。
戦前とかは、兵児帯なども使われていたようで、兵児帯ならなかなか良い感じだろうと思います。
沖縄は暑いですしね。
私は着物を着て、車を運転することも多いのですが、角帯でも貝の口だと背中に当たってうっとおしい。
それで、浪人結びにするのですが、お太鼓だとさぞや気になるだろうと想います。
確かに、いまは名古屋帯や袋帯をすることが前提になっていて、羽織やコートも帯の膨らみを計算して採寸します。
見慣れているので、お太鼓が膨らんでいる方がキレイだと感じるかもしれません。
でも、もう少し半幅帯をされている方が増えても良いように想います。
ミンサーでもお好きな方はお一人で3本、5本とお求めになる方もいらっしゃって、とても喜んで頂いています。
私は、母校の150周年を記念してスクールカラーのミンサー織ってもらったりして、楽しんでいますが、いろんなな楽しみ方が出来ます。
お仕立てもなく、収納も場所を取りませんから、ちょこちょこお出かけになるときにしめられるのには最適なのではないでしょうか。
今は、浴衣の上に使うとか、舞踊をされる方がお求めになるのが多いのですが、絣や紬を着るときにもっと活用していただきたいと想います。
とくに、盛夏用の着物、芭蕉布や宮古上布、八重山上布、駒上布などにしめられるのも格好がいいと想います。
もちろん、それ以外の単衣や袷にもできます。
昔のテレビ番組で、市原悦子という女優が大きな柄の手縞に半幅の帯をして居るのを見て、これは美しい!とおもったものです。
半幅帯を活用することで、お手持ちの着物も新たな魅力を発揮するかも知れません。
ミンサーですと、手織りでも非常に安価ですし、絣の魅力も見直されるかもしれないと想っています。
半幅だとくだけすぎる、という話も聞きますが、カジュアルはカジュアルで、紬を着て料亭にお食事に行かれるときは名古屋帯をされれば良いわけです。
名古屋帯の良い物が少ない以上に、半幅帯の良い物はもっと少ないです。
締めても伸びない、緩まない、腰がビシッと決まる、そういうモノでなければ行けませんが、造るのにそんなに往生するものでもないと想います。
デザインも、私が画用紙やパソコンで描いても出来るわけですから、非常に自由です。
首里織の展示会を見ても、おもしろいな!楽しいな!と想う作品はミンサーに多いのです。
なぜ、こんな風に花織の帯も造れないの?と聞くと、素材が綿で安いから、と言います。
要は、びびっているのですね。気持ちは解りますが、これじゃ、面白い作品は出てきません。
そこのところ、ミンサーは若手が織っているのもあって、若さ爆発。見ているだけでルンルンしてきます。
ベテランが織った物は、それはそれで重厚さがあって、着物がしまります。
ミンサーの歴史も面白いです。
『ミンサー全書』という本が出版されていますが、沖縄の染織の歴史や四方山話も書かれていて非常に楽しい本です。
ミンサーだけでなく、他の半幅帯や兵児帯なども活用されて、着物を着る事の楽しさを、また別の角度から味わって頂くのも良いかと想います。
私も、今年は、自分でデザインしたミンサーを作って見たいと想っています。
それだけ、この話題は、消費者の方の大きな問題になっているのですね。
その事実は業界人として、真摯に受け止めたいと想います。
反省すべきは反省し、同業者にもそれを勧め、消費者の方の満足度が少しでも高くなるようにするのが私達の勤めであろうと想います。
この話とも関連するのですが、着物を着たくない、着るのがおっくう、という事の大きな理由に『帯』があるのだろうと想います。
男性の場合は、着物もついたけで、角帯や兵児帯を締めますから非常に楽で、洋服を着るより時間が掛かりません。
ところが女性となると、大変です。
近頃は前結びとかいう結び方もあるらしいですが、後ろでお太鼓を造るというのは、大変だと想います。
私が聞くだけの話でも、年齢とともに後ろに手が回らなくなったという話をしょっちゅう聞きます。
柔らかいものは別としても、そういう時は半幅帯をされたらいいのにな、と想います。
半幅帯というのは、商売的には諸刃の剣で、これがあまりに普及して名古屋帯が売れなくなると、大変。売上が落ちてしまいます(^^;)
でも、一つの提案としてお話ししておくべきだろうと想うのです。
私の場合、沖縄に関わっているので、ミンサー、とくに首里ミンサーを愛用しています。
これは綿で花織とかロートン織とかを使って織ってあるのですが、非常に具合が良いのです。
宮古島の苧麻で織ってもらったのや、芭蕉布のもありますが、これも具合が良い。
しめるのに具合が良い上に、着物の柄が切れないのがまたよいのです。
背中にお太鼓があると、着物の柄との釣り合いや相性を考えなくてはいけませんし、せっかくの着物の美しい柄が切れてしまいます。
訪問着や付下げなど、帯の部分が無地になっているものは良いのですが、小紋柄や絣などは、帯が邪魔だなぁ、と想うことが多いのです。
紅型に合わす帯が難しいのは、そもそもが帯との相性が悪いことに起因していると想いますし、絣も同じです。
沖縄の絣はうしんちーという帯をしない沖縄独特の着方をすれば非常に美しいのですが、名古屋帯などをすればどうも絣が生きない。
帯があることで絣が小さくなり、魅力を失っているとも言えると想います。
戦前とかは、兵児帯なども使われていたようで、兵児帯ならなかなか良い感じだろうと思います。
沖縄は暑いですしね。
私は着物を着て、車を運転することも多いのですが、角帯でも貝の口だと背中に当たってうっとおしい。
それで、浪人結びにするのですが、お太鼓だとさぞや気になるだろうと想います。
確かに、いまは名古屋帯や袋帯をすることが前提になっていて、羽織やコートも帯の膨らみを計算して採寸します。
見慣れているので、お太鼓が膨らんでいる方がキレイだと感じるかもしれません。
でも、もう少し半幅帯をされている方が増えても良いように想います。
ミンサーでもお好きな方はお一人で3本、5本とお求めになる方もいらっしゃって、とても喜んで頂いています。
私は、母校の150周年を記念してスクールカラーのミンサー織ってもらったりして、楽しんでいますが、いろんなな楽しみ方が出来ます。
お仕立てもなく、収納も場所を取りませんから、ちょこちょこお出かけになるときにしめられるのには最適なのではないでしょうか。
今は、浴衣の上に使うとか、舞踊をされる方がお求めになるのが多いのですが、絣や紬を着るときにもっと活用していただきたいと想います。
とくに、盛夏用の着物、芭蕉布や宮古上布、八重山上布、駒上布などにしめられるのも格好がいいと想います。
もちろん、それ以外の単衣や袷にもできます。
昔のテレビ番組で、市原悦子という女優が大きな柄の手縞に半幅の帯をして居るのを見て、これは美しい!とおもったものです。
半幅帯を活用することで、お手持ちの着物も新たな魅力を発揮するかも知れません。
ミンサーですと、手織りでも非常に安価ですし、絣の魅力も見直されるかもしれないと想っています。
半幅だとくだけすぎる、という話も聞きますが、カジュアルはカジュアルで、紬を着て料亭にお食事に行かれるときは名古屋帯をされれば良いわけです。
名古屋帯の良い物が少ない以上に、半幅帯の良い物はもっと少ないです。
締めても伸びない、緩まない、腰がビシッと決まる、そういうモノでなければ行けませんが、造るのにそんなに往生するものでもないと想います。
デザインも、私が画用紙やパソコンで描いても出来るわけですから、非常に自由です。
首里織の展示会を見ても、おもしろいな!楽しいな!と想う作品はミンサーに多いのです。
なぜ、こんな風に花織の帯も造れないの?と聞くと、素材が綿で安いから、と言います。
要は、びびっているのですね。気持ちは解りますが、これじゃ、面白い作品は出てきません。
そこのところ、ミンサーは若手が織っているのもあって、若さ爆発。見ているだけでルンルンしてきます。
ベテランが織った物は、それはそれで重厚さがあって、着物がしまります。
ミンサーの歴史も面白いです。
『ミンサー全書』という本が出版されていますが、沖縄の染織の歴史や四方山話も書かれていて非常に楽しい本です。
ミンサーだけでなく、他の半幅帯や兵児帯なども活用されて、着物を着る事の楽しさを、また別の角度から味わって頂くのも良いかと想います。
私も、今年は、自分でデザインしたミンサーを作って見たいと想っています。
Posted by 渡辺幻門 at 00:20│Comments(2)
この記事へのコメント
半幅や角帯は織っても楽しいので大好きですが、半幅だと、価格も手間を考えると、低くしても名古屋の半額以下にする事は無理です。
以前、京都の作家さんが生成りの着物にやはり生成りの草木のものと思われる半幅をしていて、カジュアルな感じがとても素敵だったので自分用は是非作りたいのですが、仕事にするにはやはり流通に乗るのかを考えるとびびります。
Posted by i-jah at 2012年02月18日 09:12
宮古は糸が高いですからね。例の角帯、愛用していますが、しめるというより巻く感じになります。結び目もクシャクシャになって、無残な感じになります。夏物とはいえ、もう少し、厚みとしっかり感を出した方が良いと想います。後でもらった分は、ふっくらしていて良い感じだと思いますが。
半幅なら、他の素材を使って遊んでみてもいいのでは?
Posted by mozuya at 2012年02月18日 09:49
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