2011年05月15日
もずやと学ぶ染織マーケティング<17回目>
5−4 製品ポートフォリオ管理がもたらすもの
ここでは、製品ポートフォリオ管理の導入による効果が書かれていますね。
しかし、伝統染織の場合、『負け犬』となったとき、撤退という選択肢はあるでしょうか。
趣味でやるならまだしも、仕事として生活しうる収入を得るのに着物・帯以外のものを造って売るとうのは、かなり厳しいものがあると思います。
ですから、基本的に仕事を続けるかやめるかの二者択一しかないという結論です。
仕事を続けるためにどうすればいいのか?それを考えなければ行けませんね。
製品ポートフォリオ管理というのは、市場の成長率と市場シェアを元に資源の最適配分を図ろうとするものです。
資源というのはつまり資金ですね。
市場成長率と市場シェアを縦横の軸にとるということは、自社が将来占めるであろうマーケットサイズを想定しているということです。
つまり、『需要予測』が考えの基本にあると言うことですね。
撤退が出来ない、そして技術革新が望めないのですから、仕事を続けるためには的確な需要予測をすることが一番大事なのです。
『売り逃げ』という手もありますが、これは後進の道を閉ざすことになり、伝統工芸においてとるべき戦略ではありません。
ブームに乗っているときに、どんどん造って市場に投入し、需要が落ち始めた頃に、撤退する。その事業者は儲かるかも知れませんが、流通に残った在庫は陳腐化し、価格が破壊され、あとに続く人の生産を圧迫します。
沖縄の染織に限った場合、どの位の需要予測が適当でしょうか。その把握のためには沖縄染織が市場でどのような立ち位置にあるかを知らなければなりません。
和装素材である。
高級品である
カジュアルである
(上布や芭蕉布の場合は夏物である)
高級カジュアル着物の市場を大島や結城などと争って取り合いしているわけです。
また、着物市場は年々縮小しています。こんな小さな市場に対して、いまから10年ほど前に大増産をして大量の商品を投入した唯一の産地が沖縄です。
しかし、沖縄だけが特別なわけがありません。沖縄物だけは売れるという言わば神話がまかりとおり、県も、組合も、問屋も造れ造れの大合唱。でも、これはバブルだったのです。完全な需要予測の失敗です。
売れるとうのは、消費者のタンスに入る事を指します。問屋に仕入れされた時点では、まだ流通にあるのです。つまり、自動車がトヨタからトヨタのディーラーに入っただけです。
着物という製品自体がすでに『負け犬』の領域にあるものであり、そのまた小さなカジュアル市場に、大量に資源を投入した。
負け犬商品は撤退するだけが戦略ではありません。
特にニッチ市場では、高度な趣味性をもった消費者を満足させる市場として生き残ることはできるのです。ところがそれをマスで捉えて市場を拡大しようとした。大失敗でした。
では、これからどうすればいいのか。自分たちの市場をきちんと知る事です。市場は成長しないし、小さな和装市場のそのまた小さなカジュアル市場で、さまざまな産地の製品と戦うのです。必要なのは量ではなくて、その他産地の製品に競り勝つ競争力をつけることです。
沖縄の染織家は大島や結城がどんな着物か知っていますか?牛首や白山は?敵を知らずして勝ち目はないのです。
自分たちが勝っている所、劣っている所をきちんと正確に分析して強みをのばさねばなりません。
沖縄の強みとは何か?沖縄の持つ楽園的イメージと伝統技法の豊富さ、そして何より、沖縄の人の持つ独特の美意識だと思います。それを形にする素材もふんだんにあります。
芸術・工芸はすべからく、人間のくらす『風土』から生まれます。みなさんが住んでいる土地の風土を生かすことが最大の競争力となるのです。
ここでは、製品ポートフォリオ管理の導入による効果が書かれていますね。
しかし、伝統染織の場合、『負け犬』となったとき、撤退という選択肢はあるでしょうか。
趣味でやるならまだしも、仕事として生活しうる収入を得るのに着物・帯以外のものを造って売るとうのは、かなり厳しいものがあると思います。
ですから、基本的に仕事を続けるかやめるかの二者択一しかないという結論です。
仕事を続けるためにどうすればいいのか?それを考えなければ行けませんね。
製品ポートフォリオ管理というのは、市場の成長率と市場シェアを元に資源の最適配分を図ろうとするものです。
資源というのはつまり資金ですね。
市場成長率と市場シェアを縦横の軸にとるということは、自社が将来占めるであろうマーケットサイズを想定しているということです。
つまり、『需要予測』が考えの基本にあると言うことですね。
撤退が出来ない、そして技術革新が望めないのですから、仕事を続けるためには的確な需要予測をすることが一番大事なのです。
『売り逃げ』という手もありますが、これは後進の道を閉ざすことになり、伝統工芸においてとるべき戦略ではありません。
ブームに乗っているときに、どんどん造って市場に投入し、需要が落ち始めた頃に、撤退する。その事業者は儲かるかも知れませんが、流通に残った在庫は陳腐化し、価格が破壊され、あとに続く人の生産を圧迫します。
沖縄の染織に限った場合、どの位の需要予測が適当でしょうか。その把握のためには沖縄染織が市場でどのような立ち位置にあるかを知らなければなりません。
和装素材である。
高級品である
カジュアルである
(上布や芭蕉布の場合は夏物である)
高級カジュアル着物の市場を大島や結城などと争って取り合いしているわけです。
また、着物市場は年々縮小しています。こんな小さな市場に対して、いまから10年ほど前に大増産をして大量の商品を投入した唯一の産地が沖縄です。
しかし、沖縄だけが特別なわけがありません。沖縄物だけは売れるという言わば神話がまかりとおり、県も、組合も、問屋も造れ造れの大合唱。でも、これはバブルだったのです。完全な需要予測の失敗です。
売れるとうのは、消費者のタンスに入る事を指します。問屋に仕入れされた時点では、まだ流通にあるのです。つまり、自動車がトヨタからトヨタのディーラーに入っただけです。
着物という製品自体がすでに『負け犬』の領域にあるものであり、そのまた小さなカジュアル市場に、大量に資源を投入した。
負け犬商品は撤退するだけが戦略ではありません。
特にニッチ市場では、高度な趣味性をもった消費者を満足させる市場として生き残ることはできるのです。ところがそれをマスで捉えて市場を拡大しようとした。大失敗でした。
では、これからどうすればいいのか。自分たちの市場をきちんと知る事です。市場は成長しないし、小さな和装市場のそのまた小さなカジュアル市場で、さまざまな産地の製品と戦うのです。必要なのは量ではなくて、その他産地の製品に競り勝つ競争力をつけることです。
沖縄の染織家は大島や結城がどんな着物か知っていますか?牛首や白山は?敵を知らずして勝ち目はないのです。
自分たちが勝っている所、劣っている所をきちんと正確に分析して強みをのばさねばなりません。
沖縄の強みとは何か?沖縄の持つ楽園的イメージと伝統技法の豊富さ、そして何より、沖縄の人の持つ独特の美意識だと思います。それを形にする素材もふんだんにあります。
芸術・工芸はすべからく、人間のくらす『風土』から生まれます。みなさんが住んでいる土地の風土を生かすことが最大の競争力となるのです。
Posted by 渡辺幻門 at 20:47│Comments(0)
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