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2011年10月02日

もずやと学ぶ染織マーケティング<32回目>

第10章 プロセスとしての競争

10−1 新機軸を生み出す競争


一週間は早いですね。 って、先週の日曜日にサボっただけでしたね。

基本的には毎週水曜日のアップです。

なぜ水曜日かというと、恩師の村田昭治先生の本ゼミが水曜日に123号教室で行われていたからです。

歳のせいか、思い出話がおおくなってすんまへん(^^;)

さて、本題にうつりましょう。


ここでの重要な所をあげておきますね。

<市場の機能>
?組織とは違い、新しい試みがなされやすい
?競争の当事者から、熱心さと努力を引き出す事が出来る
?相手に勝ちたいという気持ちを持続させる、ゲーム的な要素がある。

<競争とは>
○ハイエクは人々が限定的で局所的な知識を用いながら、よりよいものを発見し、検証していく試行錯誤のプロセスに競争の本質があると考えた。
○競争とは、特定の時や場合に応じてつくり出された特殊な情報や、特殊なやり方の中から、社会全体にメリットをもたらすものを発見し、普及させていくプロセスだという事になる。

秀吉の墨俣城の例を引くまでもなく、競争というのは事を美味く運ぶために非常に有用です。

<市場の機能>でもあるように、競争によって意欲が高められるからです。

勉強でもスポーツでもライバルが居た方が、成績があがるし、勉強するも実際楽です。

モチベーションが自然に保てるからです。

坂田三吉が関根金二郎に会っていなかったら、王将と言われるまでにならなかったかも知れません。

王貞治は長島がいたから、世界記録を達成できたというのもあるでしょう。

いまは教育でも競争をさせない、競争意欲を湧かせないようにしているらしいですが、

それじゃ、子供がかわいそうですね。

ライバルとデッドヒートを繰り広げたり、手練手管で心理戦で引っかけたりして、テストで勝つというのも

勉強しながらの楽しみです。競争というのはビタミンのようなもんですね。

私が若い頃は、営業で一番になろうと、必死で頑張ったし、そこそこ経験を積んだら今度は、誰にも負けないくらい

沖縄に関する知識を持とうと勉強しました。

名前は出せないけれども、そこには明確な仮想敵がありましたし、いつもなんでも一番を目指すというのが私のモットーです。

でも、世の中には名前だけ一番が取れたら、中味はいいや、という人もいるようです。

現実に、大した作品も作れないのに、仰々しい肩書きの作り手がいます。

これは、国や県や業者の都合なのでしょうが、これではかえって、目標がぼやけてしまいますね。

作り手のみなさんも、ライバルや仮想敵を持つことが、仕事に意欲を湧かせ、楽しく仕事をするよい刺激になる事だろうと想います。

沖縄の場合は、どうも、右と言えばみんな右、左と言えばみんな左、という具合に群れを成して行動する傾向が強いように見えます。

でも、着物のマーケットというのは現実にはそんな極端な動きはしていないし、地域差もかなり多くて千差万別です。

作り手のみなさんも、そんなに器用に作風を変えられないでしょう。

『もずやさん、どんなのをつくったらいいですか?』と良く聞かれますが、

教えてあげたとして、その通りに作れるのですか?と言いたいのです。

経験上、作れないはずです。作風を全く変えて、私の気に入る作品を作った人は一人もいません。

そもそも、横綱・曙でも、K-1に入ったら、いちころでやられるのです。

人間それぞれ、持ち味や特性というものがある。

競争というのは、その個性を戦わせると言うことであるわけです。

工芸品というのはその価値が定量化できない。

数字で表すことが出来るのは価格だけです。

勝ち負けの基準を決めないと、ゲームも面白く無いですよね。

その基準は二つあって良いと想います。

一つは

値段X販売数量=総売上で決める。

もちろん、総売上の多い方が勝ち。

もう一つは、

自分の心の中で判断する。

たとえば、公募展などで、『あ、私の勝ち』というのは解ると想います。

それは、自分らしい作品かどうか、あるいは、前を通る観客が何人、何秒立ち止まったか、それで解るはずです。

私がぞっこん惚れた作品は、展示しているだけで、長い人は数十分、作品の前で立ち止まって動かなくなります。

技と感性を競うというのは、殺伐とした戦いではなくて、とても楽しいものです。

競争が苦しいなんて言う人は競争したことのない人です。

競争は実は非常に楽しい。

私はいま、茶道と、謡曲・仕舞のお稽古をしていますが、両方とも内心、無謀な目標を立てています。

だって、そうしたほうが楽しいし、お稽古にも励みがでるんですよ。

じゃ、仕事の方は? と言うことですが、

作品の質や内容は日本一との自信がありますが、やっぱり、もっと販路を広げて多くの人に見てもらいたい、身につけてもらいたいですね。

たくさん作ると、必ず内容が悪くなるので、そんなにたくさん売りたいとは想いません。

作り手の方々の個性と、消費者のみなさんの要望をもっと的確に把握して、言葉を発せずしてお求め頂ける作品を作り上げたい、と想いますね。

そうですね・・・ライバルはだれでしょうか?

同世代の同じ立場の中にライバルと思える人が居ないというのもつらいですね。

目標はもちろん、・・・銀座泰三先輩ですがね <(_ _)>

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Posted by 渡辺幻門 at 20:15│Comments(0)日本の伝統織物
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