2011年05月26日
『首里の染織展』銀座きものギャラリー泰三【展示会のお知らせ】


まだちょっと先ですが、
6月30日(木)〜7月5日(火)
の六日間、『首里の染織展』を行います。
案内状裏面の守礼の門はいまから30年以上前、まだ首里城が復元されるまえのものです。
弊社がカメラマンを仕立てて、何日も掛けて撮った写真です。
場所は、銀座着物ギャラリー泰三です。

高橋泰三先輩のご好意で、昨年から始めさせて頂いて、今回で3回目となります。
今回は沖縄本土復帰40周年を迎えるにあたり、その輝かしい文化を今に伝える『首里の染織』を特集したいと思います。
首里の染織とは、首里の織物と琉球びんがたの事です。
首里織には沖縄全土の技法がすべて網羅されています。
諸取切(むるどっちり)
縞ぬ中(あやぬなか)
手縞(てぃじま)
首里花織
首里道屯織
首里花倉織
首里織ミンサー
この他、煮綛芭蕉布(にいがしぃばさー)、桐板(とぅんびゃん)もありますが、現在は生産されていません。
沖縄の染織、とくに首里の場合は花織・道屯織・花倉織の組織織を思い起こす方が多いと思いますが、首里の織物の真骨頂は
手結(てぃゆい)技法による絣だと思います。
他産地では見られない色絣と二つの色糸を寄り合わせて造る杢糸(むーでぃー)の妙と相俟って、素晴らしい力強さと躍動感が表現されています。
私も大阪芸大で手結絣を学びましたが、やってみるのと思っているのでは大違いでした。
自由に伸びやかに見える手結いの絣は、実は誠に緻密な計算と技術の上にしか表現できないのです。
卓越した技術と才能があってこそ、あの自由さは生まれるのだと、実際にやってみて実感したような次第です。
やってみないと解らない、やらないで勝手に分かったつもりになっているというのはままあることですが怖いですね。
一方の琉球びんがたですが、これは沖縄県唯一の染色です。
道具は全部自分で手作りし、図案、型彫り、糊伏せ、色差し、地色引き、すべて一つの工房内で完結します。
それだけに、高度に分業化された京友禅に比べたら荒っぽいのですが、逆にそれだけ味わい深いものがあります。
琉球びんがたの生命は型彫りによる線と色です。
顔料による深い味わいは、染料ではでない魅力があります。
弊社の琉球びんがたは、他店で観るものとはまた違う印象があると思います。
例えば、同じ城間栄順さんの作品でも、弊社のは違うと思います。
でも、私が城間さんにお願いしているのは、『力強く、躍動感を出して』と言うことと、『納期は問わないから作品をください。
商品は要りません。』ということだけです。
私は城間さんを初めとするびんがた作家さんは弊社に出す作品に関しては渾身の力を込めて造ってくれていると信じています。
ですから、良い作品ならば、褒めちぎるし、納得できなければ文句を言います。
首里の織物と琉球びんがた。これこそが萬代屋宗晏の表現の証です。
今回は夏場と言うこともあり、琉装に仕立てた喜如嘉の芭蕉布と与那国ドゥタティ・ガガンヌブーを着てお迎えしたいと思います。
時節柄、喜如嘉の芭蕉布や八重山上布などの夏物も豊富に取りそろえております。
多数のご来店、心よりお待ち申し上げております。
Posted by 渡辺幻門 at 12:52│Comments(2)
この記事へのコメント
ご無沙汰いたしております。
ご案内頂き、ありがとうございました。
今回は絶対にゆっくりと伺うぞ!と心に誓っております。
よろしくお願い致します。
琉装仕立ての芭蕉布もとても楽しみです。
また御目文字叶います事、楽しみに致しております。
Posted by 谷内好美 at 2011年05月30日 11:40
谷内さま
コメントありがとうございます。
元気を持って帰ってもらえるような展示会にしたいと思いますので、ぜひ、遊びにいらしてください。お待ちしております<(_ _)>
Posted by mozuya at 2011年06月01日 11:25
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