オオサカジン

  | 羽曳野市

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2010年10月19日

沖縄四日目(石垣・西表)

ホテルを7:00に出て、那覇空港へ。
8:20の飛行機に乗って石垣島へ向かいました。
台風が近づいているので、気候は悪く碧い海も見れませんでしたが安定した飛行でした。


9:20石垣空港着。
まずはホテルにチェックインを済ませ、荷物を預けて、八重山上布の新垣幸子さんを訪問。

新垣幸子さんは、手くくりの八重山上布を復活させた人です。とてもセンスが良く、物作りや作家としてのあり方に於いてもしっかりした考え方をもたれている方です。私の最も尊敬する作家さんの一人です。新垣さんと話すと八重山の歴史や文化について語ってくださるのでとても楽しみなのです。今問題になっている流通の事についても大変心配されていて、2時間ほどもたっぷり話させて頂きました。話に夢中になってついつい仕入れを忘れてしまいがちになるのですが、機にかかっている帯を一本と別に一本注文させてもらいました。

さて、ランチはいつもの『パポイヤ』です。
石垣牛のステーキが目当てです。


母はエビとのセットを頼みました。

ここのステーキはそのまま何も着けなくても美味しいですが、私は塩をつけて食べるのが好きです。那覇だったら、倍の値段取られるかもしれません。

1時半の西表島フェリーを目指して石垣港へ。


石垣昭子さん訪問です。電話が繋がらなくて肝を冷やしましたが、西表島に着いてから連絡が取れたんです。フェリーには40分ほど乗っていましたが、海が荒れていて、舟が海面上を飛び跳ねるという感じでした。

西表島は上原港と大原港の二つの港があって、航路も二つあります。どっちに行けばいいのか分からなくて、新垣幸子さんに電話して聞いたのです(^_^;)危なかった・・・

上原港からフェリー会社が出しているバスで『紅露(くーる)工房』へ。石垣昭子さんの工房です。


写真でお顔は拝見したことはあったのですが、思った以上に、優しく上品な人でした。そして、やっぱり作家としての確固たる信念を持たれていました。着物・帯よりも、服地やインテリアなどの素材として作品を造られるのが中心ですが、一番驚いたのは、染料から繊維まで全部西表島でそれも自分の手で造るのだそうです。なんと、琉球藍も自生していてそれから染料を造るのだというのです。もちろん、絹糸も芭蕉もです。これは驚異的です。それも、昭子さんと1〜2人のお弟子さんだけでやるのです。それで価格はというと、ビックリ!です。こんな人も本当に世の中には存在するんだ!とさすがの私も脱帽しました。

八重山地方を中心に古くから伝わるスディナという衣裳の普及に力を注がれているという事で、琉装を普及しようと考えている私と意気投合し、色々とお話しや情報を頂きました。

なんと、私が通っている大阪芸大の井関先生とも懇意だということで、すっかり打ち解けてくださり、有意義な会話になりました。

問屋との取引は基本的になさらないそうですが、そういう流れで、特別に注文を受けてくださいました。これも、芸大に入った恩恵ですかね。

石垣昭子さんは環境問題にも強い関心を持たれているらしく、とても頭の良い方のように感じました。ご縁を頂いて光栄だと思います。

新垣幸子さんもそうでしたが、私の名前が知らず知らずのうちに作家さんの間で話題に上っているらしく、その辺りも新しい関係を築くのに助けられています。

お弟子さんに港まで送ってもらったのですが、石垣昭子さんも、ご紹介いただいた多和田先生も、このお弟子さんも女子美出身なんだそうです。その他沖縄には多くの女子美出身の作家さんがいらして、この大学、そして、柳悦孝氏の沖縄染織への大きな貢献を思わずにはいらせません。

帰りは比較的スムーズな航海で、5時過ぎに石垣港着。

昔良く行っていた『ゆうな』で夕食。


Posted by 渡辺幻門 at 21:38│Comments(0)
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