オオサカジン

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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2011年10月11日

琉球藍のはなし

先日のある機会に、やまあい工房の上山弘子さんに染めてもらった藍染の無地紬を着ていきました。

この着物は、上山さんに私から注文して、お願いしたものですが、初めは上手く行かなかったのです。

失敗しても良いから、と生地を提供した数反の中の一つです。

一回目の3反は全部失敗でした。

染ムラというよりも、『アタリ』が出てしまうのです。

その後、上山さんの必死の努力があって、琉球藍の色無地は完成しました。

2年以上かかったと記憶しています。

今回着たのは、その時の失敗反の内の1反です。

他の藍で試したことは無いのですが、琉球藍は深く(濃く)染めると、何とも言えない赤みが出るのです。

筆舌に尽くしがたいとはあのことで、反物から甘いにおいが立ち上がってくるような、そんな抱きしめたくなるような色なのです。

ところが、色止めをすると、その赤みが飛んでしまいます。

城間かつみさん(栄順さんの奥さん)は藍の名手として知られていますが、彼女に聞くと、やはりそうだとのこと。

城間さんの所では、色止めをして出荷するので、あの赤みが無いのですね。

もちろん、あれはあれで良い色なのですが、琉球藍のいわゆるクンジを表現する色としてはもったいない気もします。

だからといって、堅牢度を犠牲にして、出荷できない。城間さんの選択は妥当であると想います。

上山さんからもらった1反は、どの程度落ちるのかというテストも兼ねて色止めをしないで着用していました。

さすがに初めは、手首、足首、足袋、は青く染まり、単衣に仕立てたので暑い日に着ると、襦袢まで色が着きました。

白いカバーを掛けた椅子に座るのも憚られるほどで、ちょっとなぁ、と想っていたのです。

染め上がってから、3年、5〜6回着用したでしょうか。

そうすると、今回は、全く色落ちがありませんでした。

これは、着用によって、落ちるべき藍が落ちたせいなのか、経年によって藍が定着したせいなのかは解りません。

しかし、事実として、あの暖かい日に着て落ちなかった。

それも12時間以上着用していたのにも関わらず、です。

と言うことは、色落ちを承知で何度か着てもらえば、そのままの美しい琉球藍の色を楽しんでもらえる、という事です。

うちで新たに染め出ししてもらった三反は、私がすべて管理して、他の販売員には触らせず、私が自分の手で、事細かく

説明をして、ご紹介しています。もちろん、色落ちの件も含めてです。

藍だけでなくて、天然染料を使う時に、色が飛んでしまうとか脱色してしまうと言うのは問題ですが、いわゆる色移りに関しては

非常に判断の難しい所なのです。

そのままの色をとるか、色止めするか。

特に色止めをして、本来の色を失ってしまう事にもやはり抵抗があるのです。

また、色止めをしたところで、完璧にとまるものでもない。特に絹の場合はそうです。

着物にパールトーンやガード加工をするのも同じ悩みがありますね。

これは、結局のところ、消費者の方に判断してもらうしかないのではないかと想うのです。

芭蕉布でも、大変なシワになります。シワの出方が麻とはまたちがって、大胆な大らかなシワになる。

でも、シワにならないようにラミネート加工なんてしたら、芭蕉布本来の味わいは一切消えてしまいます。

だから、芭蕉布にガード加工しようなんて人は見たことが無いわけです。

何故、藍は色止めする事が半ば前提のようになっているのかといえば、落ちると言えば売れないと商人が思っているからでしょう。

そして、色移りをして、クレームになる事が怖いわけです。

もちろん、私だって怖いです。

でも、でもですよ、消費者の方に選択の余地を与えないというのもどうか、と想うのです。

きちんと説明して、『あ、色落ちしても本当の琉球藍の色を私は着たいです。』とおっしゃるお客様がいらっしゃるかも知れない。

この着物を着る時には専用の襦袢と足袋を用意して、帯と着物の間にさらしを巻けば良いのですから。

そして、今回の私の経験からすれば、何度か着れば落ちなくなります。

藍は、余分なモノが落ち、ほどよく生地に浸透して、一層つややかさを増します。

私の藍は美しいなんて言葉で言い尽くせるモノではないほど、キレイに光っています。

また、藍から移った色は決して他の物を染めているわけではなくて、粒子が付着しただけなので、キレイに取れます。

あんな美しい色・・・できたらそのまま味わってもらいたい、と想うのは、ワガママでしょうか。
  
Posted by 渡辺幻門 at 23:18Comments(0)

2011年10月11日

琉球藍のはなし

先日のある機会に、やまあい工房の上山弘子さんに染めてもらった藍染の無地紬を着ていきました。

この着物は、上山さんに私から注文して、お願いしたものですが、初めは上手く行かなかったのです。

失敗しても良いから、と生地を提供した数反の中の一つです。

一回目の3反は全部失敗でした。

染ムラというよりも、『アタリ』が出てしまうのです。

その後、上山さんの必死の努力があって、琉球藍の色無地は完成しました。

2年以上かかったと記憶しています。

今回着たのは、その時の失敗反の内の1反です。

他の藍で試したことは無いのですが、琉球藍は深く(濃く)染めると、何とも言えない赤みが出るのです。

筆舌に尽くしがたいとはあのことで、反物から甘いにおいが立ち上がってくるような、そんな抱きしめたくなるような色なのです。

ところが、色止めをすると、その赤みが飛んでしまいます。

城間かつみさん(栄順さんの奥さん)は藍の名手として知られていますが、彼女に聞くと、やはりそうだとのこと。

城間さんの所では、色止めをして出荷するので、あの赤みが無いのですね。

もちろん、あれはあれで良い色なのですが、琉球藍のいわゆるクンジを表現する色としてはもったいない気もします。

だからといって、堅牢度を犠牲にして、出荷できない。城間さんの選択は妥当であると想います。

上山さんからもらった1反は、どの程度落ちるのかというテストも兼ねて色止めをしないで着用していました。

さすがに初めは、手首、足首、足袋、は青く染まり、単衣に仕立てたので暑い日に着ると、襦袢まで色が着きました。

白いカバーを掛けた椅子に座るのも憚られるほどで、ちょっとなぁ、と想っていたのです。

染め上がってから、3年、5〜6回着用したでしょうか。

そうすると、今回は、全く色落ちがありませんでした。

これは、着用によって、落ちるべき藍が落ちたせいなのか、経年によって藍が定着したせいなのかは解りません。

しかし、事実として、あの暖かい日に着て落ちなかった。

それも12時間以上着用していたのにも関わらず、です。

と言うことは、色落ちを承知で何度か着てもらえば、そのままの美しい琉球藍の色を楽しんでもらえる、という事です。

うちで新たに染め出ししてもらった三反は、私がすべて管理して、他の販売員には触らせず、私が自分の手で、事細かく

説明をして、ご紹介しています。もちろん、色落ちの件も含めてです。

藍だけでなくて、天然染料を使う時に、色が飛んでしまうとか脱色してしまうと言うのは問題ですが、いわゆる色移りに関しては

非常に判断の難しい所なのです。

そのままの色をとるか、色止めするか。

特に色止めをして、本来の色を失ってしまう事にもやはり抵抗があるのです。

また、色止めをしたところで、完璧にとまるものでもない。特に絹の場合はそうです。

着物にパールトーンやガード加工をするのも同じ悩みがありますね。

これは、結局のところ、消費者の方に判断してもらうしかないのではないかと想うのです。

芭蕉布でも、大変なシワになります。シワの出方が麻とはまたちがって、大胆な大らかなシワになる。

でも、シワにならないようにラミネート加工なんてしたら、芭蕉布本来の味わいは一切消えてしまいます。

だから、芭蕉布にガード加工しようなんて人は見たことが無いわけです。

何故、藍は色止めする事が半ば前提のようになっているのかといえば、落ちると言えば売れないと商人が思っているからでしょう。

そして、色移りをして、クレームになる事が怖いわけです。

もちろん、私だって怖いです。

でも、でもですよ、消費者の方に選択の余地を与えないというのもどうか、と想うのです。

きちんと説明して、『あ、色落ちしても本当の琉球藍の色を私は着たいです。』とおっしゃるお客様がいらっしゃるかも知れない。

この着物を着る時には専用の襦袢と足袋を用意して、帯と着物の間にさらしを巻けば良いのですから。

そして、今回の私の経験からすれば、何度か着れば落ちなくなります。

藍は、余分なモノが落ち、ほどよく生地に浸透して、一層つややかさを増します。

私の藍は美しいなんて言葉で言い尽くせるモノではないほど、キレイに光っています。

また、藍から移った色は決して他の物を染めているわけではなくて、粒子が付着しただけなので、キレイに取れます。

あんな美しい色・・・できたらそのまま味わってもらいたい、と想うのは、ワガママでしょうか。
  
Posted by 渡辺幻門 at 23:18Comments(0)

2011年10月11日

もずやと学ぶ染織マーケティング<33回目>

10−2 企業の個性をつくり出す競争

ここでは、松下電器VSソニー、トヨタVSホンダ、シャープVSカシオと競争の具体例について書かれていますね。

競争といってもいろんな形があることがよく分かります。

真っ向勝負もあるし、模倣していく方法もある。また、他社は意に介せずと独自路線をひた走る競争の形もあるのかも知れません。

市場に対して、その製品が受け入れられるパイは一定だとすると、どうしても競争してそのパイを取り合う訳です。

より多くのパイ、美味しい所を取るためには、市場と競争相手をよく見て、経営判断をしなければならないわけです。

場合によっては、競争から降りるという判断もあるでしょう。

伝統染織に置き換えて考えて見ましょう。

いま、市場はどういう状況ですか?

あなたた作っている作品群の競争相手は何で、どんな動きをしていますか?

市場も競争相手も、見る人によって様々な判断があると想います。ですから出す結論も違うでしょう。

世界同時株安が進行中で、ギリシャのデフォルト(債務不履行)が懸念され、もしかしたら、EUが破綻するかもしれない。

EUだけでなくて、アメリカも失業率が9.7%でしたっけ、そんな状態で、ニューヨークを始め各地で若者による暴動が起きてます。

何で暴動起こすのか?といえば、若者に仕事がないからです。それと金融至上主義によって、産業が空洞化し、一部の金融やITに関わる

人達だけが大もうけをして、単純労働をする職場がなくなった。

まぁ、難しいことはおいといて、とにかく、世界はえらいことになっているわけです。

そのうえ、日本政府はあろうことか、増税をしようとしている。

その動きを見て、お金持ちは財布のヒモを引き締め始めました。

こんな事書いて、着物買ってもらえなくなったら困るんですが (^^;)

とにかく、日本経済はとても心配な状態ですし、そうなれば、消費は当然、縮小します。

一方、着物市場に眼をフォーカスしてみると、不良在庫がつもりにつもっています。

商品によっては、産地から全く品物が出て行かないほど、にっちもさっちも行かない状態です。

また、縮小した市場になんとか押し込もうと、廉価な粗悪品をつくり出した産地・メーカーもあります。

その上、昔は無かったリサイクル市場が横でグルグル回っている。

着物を着る人が増えた様に見えても、それほど着物の生産に反映しないのは、このリサイクル市場の存在が影響しています。

ところが、このリサイクルというのは、GDPに計上されない。

つまり、新たな付加価値を生んでいないという事です。

リサイクルは着物だけじゃなくて、ほかの商品でもたくさん出てきています。

これらはすべて付加価値を生まない市場です。

ということは、おおまかにいうと国富に反映しないということです。

また、税金が上がって、工場が海外に出て行けば、アメリカと同じように仕事がなくなるだけでなく、たとえ本社が国内にあっても、

外国で作られ、売られた物は日本のGDPに計上されません。スーパーがいくら大きな売上をしても、海外に出した店の売り上げは、

GDPには入らないのですね。

つまり、日本経済の相対的地位はどんどん低下するということになります。

そうなれば、市場の縮小が心配なわけで、これはどんどん進みそうな感じです。

反面、1929年にはじまった世界大恐慌の時、どの様な状態だったのかといえば、日本では3割の企業が倒産しています。

逆に言えば、7割は大丈夫だったわけですね。

恐慌というのは、信用縮小という事ですから、お金が回らなくなるわけです。

銀行に取り付け騒ぎが起こるとか、持って居る株式や債券に値打ちが下がって、売ろうにも売れない。

そんな時は、お米もお金で買えなくなるわけです。

つまり、モノの値打ちが上がって、お金の値打ちが下がる。

デフレの状態というのは、お金の値打ちが上がって、モノの値打ちが下がるから、

去年は1000円だったものが今年は900円になる、つまりモノの値打ちが100円分減るという事になっているわけです。


幸い、日本は政府が借金していると行っても国民から借りているわけですし、円高を見ても解るように

国の信用は万全です。怖いのはEU,米国、新興諸国からのとばっちりです。

グローバル経済の世の中ではとばっちりといういい方も不適当かも知れません。

前置きが大変長くなりましたが、そんな市場環境の下でどのような対策を打てばいいのか。

不況というのは、そんなものはもう長く続いているのですが、気分が乗らない状態の事を言うのです。

個人消費や投資に勢いが付かない。

日本の円は高いし、円高でモノは安く入ってきますから、日本人は貯蓄に走ります。

官僚は、この貯蓄を吐き出させようと、増税を考えているのかもしれません。

特に、70%近い国内資産を握っていると言われている高齢者から、お金を引き出そうとしているのでしょう。

その見方が正しいとすれば、今回の増税は富裕層を直撃します。

富裕層から税金をとって、低所得者にばらまいても、全体の消費はあがっても、高額品を買う消費者はすぐには増えません。

頼みの綱は、震災の復興需要でしたが、それもまったくアテ外れです。

そんなこんなで、考えれば考えるほど、悲観的になるわけですが、生き残りの為の施策はあると想います。

一つは、徹底した実需狙い。

極端に言えば、バイオーダーです。

使ってもらう人、用途を特定して、確実にヒットさせる。

二つは、徹底した差別化と高付加価値化。

ヘドロにように山積みになった商品市場の中でも、ひときわ輝く商品であれば、必ず売れます。

粗悪品とリサイクルで着物の価格は裾野が無限大に広くなってしまいました。

そんな中に、さらに安物をぶち込んでも、競争に負けて売れ残りを増やすだけです。

いま、新しい事にチャレンジするのは良い事ですが、中途半端なモノを市場に送り込んでも、ダメです。

実践は、得意分野で勝負を賭けることです。

新しいことは、次のステップのための準備として取り組めばいい。

つまりは『選択と集中』をして、資源(モノ、お金、体力)を無駄遣いしないことです。

普通に考えたら、このまま行ったら、世界経済も、日本経済もえらいことになります。

もしかしたら、経済だけの問題ですまなくなるかも知れません。

特に若い人は、仕事を続けていく事に最大限の執着をもってもらいたいです。

しばらく、苦難の道は続きますが、乗り越えたときには、必ず皆さんの力が必要になります。

ベテランの方々は、若い人に仕事を引き継げるように環境を作ってあげてください。

見通しは厳しいですが、これは経済というか資本主義の台風の様なモノです。

定期的に必ず来るのですが、被害は残しても、必ずどこかに去っていくのです。

そして、去った後には、台風一過、爽快な晴天が広がるはずです。

  
Posted by 渡辺幻門 at 22:32Comments(0)染織マーケティング

2011年10月11日

もずやと学ぶ染織マーケティング<33回目>

10−2 企業の個性をつくり出す競争

ここでは、松下電器VSソニー、トヨタVSホンダ、シャープVSカシオと競争の具体例について書かれていますね。

競争といってもいろんな形があることがよく分かります。

真っ向勝負もあるし、模倣していく方法もある。また、他社は意に介せずと独自路線をひた走る競争の形もあるのかも知れません。

市場に対して、その製品が受け入れられるパイは一定だとすると、どうしても競争してそのパイを取り合う訳です。

より多くのパイ、美味しい所を取るためには、市場と競争相手をよく見て、経営判断をしなければならないわけです。

場合によっては、競争から降りるという判断もあるでしょう。

伝統染織に置き換えて考えて見ましょう。

いま、市場はどういう状況ですか?

あなたた作っている作品群の競争相手は何で、どんな動きをしていますか?

市場も競争相手も、見る人によって様々な判断があると想います。ですから出す結論も違うでしょう。

世界同時株安が進行中で、ギリシャのデフォルト(債務不履行)が懸念され、もしかしたら、EUが破綻するかもしれない。

EUだけでなくて、アメリカも失業率が9.7%でしたっけ、そんな状態で、ニューヨークを始め各地で若者による暴動が起きてます。

何で暴動起こすのか?といえば、若者に仕事がないからです。それと金融至上主義によって、産業が空洞化し、一部の金融やITに関わる

人達だけが大もうけをして、単純労働をする職場がなくなった。

まぁ、難しいことはおいといて、とにかく、世界はえらいことになっているわけです。

そのうえ、日本政府はあろうことか、増税をしようとしている。

その動きを見て、お金持ちは財布のヒモを引き締め始めました。

こんな事書いて、着物買ってもらえなくなったら困るんですが (^^;)

とにかく、日本経済はとても心配な状態ですし、そうなれば、消費は当然、縮小します。

一方、着物市場に眼をフォーカスしてみると、不良在庫がつもりにつもっています。

商品によっては、産地から全く品物が出て行かないほど、にっちもさっちも行かない状態です。

また、縮小した市場になんとか押し込もうと、廉価な粗悪品をつくり出した産地・メーカーもあります。

その上、昔は無かったリサイクル市場が横でグルグル回っている。

着物を着る人が増えた様に見えても、それほど着物の生産に反映しないのは、このリサイクル市場の存在が影響しています。

ところが、このリサイクルというのは、GDPに計上されない。

つまり、新たな付加価値を生んでいないという事です。

リサイクルは着物だけじゃなくて、ほかの商品でもたくさん出てきています。

これらはすべて付加価値を生まない市場です。

ということは、おおまかにいうと国富に反映しないということです。

また、税金が上がって、工場が海外に出て行けば、アメリカと同じように仕事がなくなるだけでなく、たとえ本社が国内にあっても、

外国で作られ、売られた物は日本のGDPに計上されません。スーパーがいくら大きな売上をしても、海外に出した店の売り上げは、

GDPには入らないのですね。

つまり、日本経済の相対的地位はどんどん低下するということになります。

そうなれば、市場の縮小が心配なわけで、これはどんどん進みそうな感じです。

反面、1929年にはじまった世界大恐慌の時、どの様な状態だったのかといえば、日本では3割の企業が倒産しています。

逆に言えば、7割は大丈夫だったわけですね。

恐慌というのは、信用縮小という事ですから、お金が回らなくなるわけです。

銀行に取り付け騒ぎが起こるとか、持って居る株式や債券に値打ちが下がって、売ろうにも売れない。

そんな時は、お米もお金で買えなくなるわけです。

つまり、モノの値打ちが上がって、お金の値打ちが下がる。

デフレの状態というのは、お金の値打ちが上がって、モノの値打ちが下がるから、

去年は1000円だったものが今年は900円になる、つまりモノの値打ちが100円分減るという事になっているわけです。


幸い、日本は政府が借金していると行っても国民から借りているわけですし、円高を見ても解るように

国の信用は万全です。怖いのはEU,米国、新興諸国からのとばっちりです。

グローバル経済の世の中ではとばっちりといういい方も不適当かも知れません。

前置きが大変長くなりましたが、そんな市場環境の下でどのような対策を打てばいいのか。

不況というのは、そんなものはもう長く続いているのですが、気分が乗らない状態の事を言うのです。

個人消費や投資に勢いが付かない。

日本の円は高いし、円高でモノは安く入ってきますから、日本人は貯蓄に走ります。

官僚は、この貯蓄を吐き出させようと、増税を考えているのかもしれません。

特に、70%近い国内資産を握っていると言われている高齢者から、お金を引き出そうとしているのでしょう。

その見方が正しいとすれば、今回の増税は富裕層を直撃します。

富裕層から税金をとって、低所得者にばらまいても、全体の消費はあがっても、高額品を買う消費者はすぐには増えません。

頼みの綱は、震災の復興需要でしたが、それもまったくアテ外れです。

そんなこんなで、考えれば考えるほど、悲観的になるわけですが、生き残りの為の施策はあると想います。

一つは、徹底した実需狙い。

極端に言えば、バイオーダーです。

使ってもらう人、用途を特定して、確実にヒットさせる。

二つは、徹底した差別化と高付加価値化。

ヘドロにように山積みになった商品市場の中でも、ひときわ輝く商品であれば、必ず売れます。

粗悪品とリサイクルで着物の価格は裾野が無限大に広くなってしまいました。

そんな中に、さらに安物をぶち込んでも、競争に負けて売れ残りを増やすだけです。

いま、新しい事にチャレンジするのは良い事ですが、中途半端なモノを市場に送り込んでも、ダメです。

実践は、得意分野で勝負を賭けることです。

新しいことは、次のステップのための準備として取り組めばいい。

つまりは『選択と集中』をして、資源(モノ、お金、体力)を無駄遣いしないことです。

普通に考えたら、このまま行ったら、世界経済も、日本経済もえらいことになります。

もしかしたら、経済だけの問題ですまなくなるかも知れません。

特に若い人は、仕事を続けていく事に最大限の執着をもってもらいたいです。

しばらく、苦難の道は続きますが、乗り越えたときには、必ず皆さんの力が必要になります。

ベテランの方々は、若い人に仕事を引き継げるように環境を作ってあげてください。

見通しは厳しいですが、これは経済というか資本主義の台風の様なモノです。

定期的に必ず来るのですが、被害は残しても、必ずどこかに去っていくのです。

そして、去った後には、台風一過、爽快な晴天が広がるはずです。

  
Posted by 渡辺幻門 at 22:32Comments(0)