2011年11月29日
もずやと学ぶ染織マーケティング<39回目>
第13章 顧客関係のマネジメント
13−1 顧客関係のパラダイム
13−2 顧客関係の識別と選択
13−3 顧客関係の維持と修復
13−4 顧客関係を高める組織
先週末から長崎に来ました。
こちらはとても暖かくて驚いています。
胃腸の調子が悪く、気持ちも落ち込み気味だったのですが、コーヒーとお酒を控えたら、あらあら不思議。
すっかり良くなりました。ブラックコーヒーを1日に7〜8杯飲み、空きっ腹で強いお酒を飲めば、それは
胃腸も悲鳴をあげますよね。腹も身のうちということですね(^^;)
さてさて、顧客関係の話が書かれている章ですが、この部分は、小売とか本当の大メーカーしか、あまり関係の無いことなので、
話題を絞ります・・・ってただ、はしょっているだけですが(^^;)
ここで考えたいのは『スイッチング・コスト』ということについてです。
スイッチング・コストが高い、というのは、今までAという商品を使っていたが、Bに乗り換えるというのが非常に難しい、という状態の事を言います。
私は、2年ほど前にパソコンをウィンドウズからMacに乗り換えました。
しかし、これは、とてもスイッチング・コストが高いことだと言われています。
なぜなら、ソフトの使い方も違うし、対応ソフトも違う。いままで使えたソフトが使えない。
同じような機能のソフトも名前が違う・・・15年ウインドウズを使っていたので、やはり戸惑いました。
つまり、ある程度使い慣れると、代わるのが難しい状態のことを『スイッチング・コストが高い』というのです。
携帯電話でもそうですね。
わざとかどうかしりませんが、携帯電話メーカーによってキーの配列が微妙に違う。
私はNを使っていますが、FやらPにすると慣れるまで大変です。
何度も痛い目にあっているので、それからからなず買い換えるときはNにしています。
消費者の立場に立つとそういう事ですが、逆に供給側から見ると、それはメリットなわけです。
ある意味、仕掛けであり、罠でもあるわけですね。
一度使い出したら、次ぎも使わずには居られなくなる・・・そういう状況に消費者を追い込む訳です。
ここまで来て、染織の話に切り替えましょう。
では、染織の世界で、自分の作品、あるいは自分たちの産地の作品を次ぎにも使わずには居られなくなるようにするにはどうすればいいのでしょうか。
これは、あくまでも、作り手側から考える戦略として、という事です。
私が思うには、消費者を『はめてしまう』事です。
つまり圧倒的、排他的な魅力で、完全に魅了してしまう。
すべての消費者を対象にしているのは無理な話です。
いままで、京物や結城・大島など他産地の染織品を買っている人は、スイッチング・コストを感じていないから沖縄の物を買っているわけです。
逆に言えば、いま巷に溢れている沖縄染織品は他の染織愛用者から見て、スイッチング・コストが低いという事になります。
ということは、また出て行く可能性も高い。つまり『つまみ食い』なのですね。
最近というか、ここ数年、ラーメン二郎というラーメン屋が大ブームになっています。
このラーメン屋は私の母校の側にあって、いつも行列していた店でした。10人も座れば一杯になるような小さな店だったんですがね。
ここは、とにかく量が多い。美味しいかどうかは主観的な問題なので、論評を避けますが、別に万人向きのするラーメン屋では無かった。
でも、毎日毎日食べ続ける学生がいて、そしていつの間にか、チェーン店みたいになり、それを真似たラーメン屋もあちこちにできる様になってしまいました。
想えば、当時、あんなラーメン屋はなかったのです。
ラーメンブームの時もそれほど、話題にはならなかった。
東京ラーメンと言えば、春木屋、香月、恵比寿ラーメンや、怖いオッサンがやっているしなそば屋が有名で、たいていオーソドックスなしょうゆラーメンだったのです。
でも、二郎の場合はたくさんの人が次々にはまっていった。
一時、『たいして美味しくもないのにあれだけはまるのは、麻薬はいってんちゃうか?』という声が出るくらいでした。
何が言いたいかというと、『他に無い、特有の魅力』を出す事が、スイッチング・コストを高め、そこにどどまらせ、
反復購買をさそうための武器になるのです。
沖縄染織で、他にない魅力とは何か?
いままで、何度も話してきましたが、今回は、みなさんで考えて見てください。
そして、他の作家に出せない自分だけの魅力という事も考えて見てください。
それを見つけられて、確立できたら、どんな有名作家にも勝てます。
私は、物作りに関わる商売人とて、自分だけしか無い魅力を出そうと努力しています。
まずは、圧倒的な商品知識。
流通では沖縄染織の知識において誰にも負けないだろうと想います。
そして、歴史・文化・伝統に基づいた論理的なTPOの説明。
最高の武器は、みなさん作家さんとの強い絆です。
『もずやと学ぶ染織マーケティング』は次回、第40回で最終回といたします。
予告通り、来年からは『商道 風姿花伝』とテーマを変えてお話しをしたいと想います。
13−1 顧客関係のパラダイム
13−2 顧客関係の識別と選択
13−3 顧客関係の維持と修復
13−4 顧客関係を高める組織
先週末から長崎に来ました。
こちらはとても暖かくて驚いています。
胃腸の調子が悪く、気持ちも落ち込み気味だったのですが、コーヒーとお酒を控えたら、あらあら不思議。
すっかり良くなりました。ブラックコーヒーを1日に7〜8杯飲み、空きっ腹で強いお酒を飲めば、それは
胃腸も悲鳴をあげますよね。腹も身のうちということですね(^^;)
さてさて、顧客関係の話が書かれている章ですが、この部分は、小売とか本当の大メーカーしか、あまり関係の無いことなので、
話題を絞ります・・・ってただ、はしょっているだけですが(^^;)
ここで考えたいのは『スイッチング・コスト』ということについてです。
スイッチング・コストが高い、というのは、今までAという商品を使っていたが、Bに乗り換えるというのが非常に難しい、という状態の事を言います。
私は、2年ほど前にパソコンをウィンドウズからMacに乗り換えました。
しかし、これは、とてもスイッチング・コストが高いことだと言われています。
なぜなら、ソフトの使い方も違うし、対応ソフトも違う。いままで使えたソフトが使えない。
同じような機能のソフトも名前が違う・・・15年ウインドウズを使っていたので、やはり戸惑いました。
つまり、ある程度使い慣れると、代わるのが難しい状態のことを『スイッチング・コストが高い』というのです。
携帯電話でもそうですね。
わざとかどうかしりませんが、携帯電話メーカーによってキーの配列が微妙に違う。
私はNを使っていますが、FやらPにすると慣れるまで大変です。
何度も痛い目にあっているので、それからからなず買い換えるときはNにしています。
消費者の立場に立つとそういう事ですが、逆に供給側から見ると、それはメリットなわけです。
ある意味、仕掛けであり、罠でもあるわけですね。
一度使い出したら、次ぎも使わずには居られなくなる・・・そういう状況に消費者を追い込む訳です。
ここまで来て、染織の話に切り替えましょう。
では、染織の世界で、自分の作品、あるいは自分たちの産地の作品を次ぎにも使わずには居られなくなるようにするにはどうすればいいのでしょうか。
これは、あくまでも、作り手側から考える戦略として、という事です。
私が思うには、消費者を『はめてしまう』事です。
つまり圧倒的、排他的な魅力で、完全に魅了してしまう。
すべての消費者を対象にしているのは無理な話です。
いままで、京物や結城・大島など他産地の染織品を買っている人は、スイッチング・コストを感じていないから沖縄の物を買っているわけです。
逆に言えば、いま巷に溢れている沖縄染織品は他の染織愛用者から見て、スイッチング・コストが低いという事になります。
ということは、また出て行く可能性も高い。つまり『つまみ食い』なのですね。
最近というか、ここ数年、ラーメン二郎というラーメン屋が大ブームになっています。
このラーメン屋は私の母校の側にあって、いつも行列していた店でした。10人も座れば一杯になるような小さな店だったんですがね。
ここは、とにかく量が多い。美味しいかどうかは主観的な問題なので、論評を避けますが、別に万人向きのするラーメン屋では無かった。
でも、毎日毎日食べ続ける学生がいて、そしていつの間にか、チェーン店みたいになり、それを真似たラーメン屋もあちこちにできる様になってしまいました。
想えば、当時、あんなラーメン屋はなかったのです。
ラーメンブームの時もそれほど、話題にはならなかった。
東京ラーメンと言えば、春木屋、香月、恵比寿ラーメンや、怖いオッサンがやっているしなそば屋が有名で、たいていオーソドックスなしょうゆラーメンだったのです。
でも、二郎の場合はたくさんの人が次々にはまっていった。
一時、『たいして美味しくもないのにあれだけはまるのは、麻薬はいってんちゃうか?』という声が出るくらいでした。
何が言いたいかというと、『他に無い、特有の魅力』を出す事が、スイッチング・コストを高め、そこにどどまらせ、
反復購買をさそうための武器になるのです。
沖縄染織で、他にない魅力とは何か?
いままで、何度も話してきましたが、今回は、みなさんで考えて見てください。
そして、他の作家に出せない自分だけの魅力という事も考えて見てください。
それを見つけられて、確立できたら、どんな有名作家にも勝てます。
私は、物作りに関わる商売人とて、自分だけしか無い魅力を出そうと努力しています。
まずは、圧倒的な商品知識。
流通では沖縄染織の知識において誰にも負けないだろうと想います。
そして、歴史・文化・伝統に基づいた論理的なTPOの説明。
最高の武器は、みなさん作家さんとの強い絆です。
『もずやと学ぶ染織マーケティング』は次回、第40回で最終回といたします。
予告通り、来年からは『商道 風姿花伝』とテーマを変えてお話しをしたいと想います。
ちなみに、私は、前田食堂の『牛肉そば』にはまっています。
Posted by 渡辺幻門 at 21:26│Comments(2)
│染織マーケティング
この記事へのコメント
沖縄染織で、他にない魅力とは・・・・・・・・
手織りであること、でありながら値段がリーズナブル(ものにもよりますが)、下手な手織りより動力織機で工夫をした方が〜は至極当然なことなのですが、きものの場合はやはり、手織りは一つのブランドだと思います。
Posted by maru at 2011年11月30日 01:28
maruさん
コメントありがとうございます。
手織りがブランド化しているのは問題です。手織りというのは本来、品質保証でなければなりません。世の中に手織りと称していても手織りで無いモノがどれだけあるか。なぜ、そんなことになるかというと、手織り本来の味わい、魅力が十分に出ていないからだ、と想うべきです。なんの為に手織りするのか。手織りするのは手織りでしか出せない魅力を作品に加えるためであるはずです。それを想わないのであれば、動力織機で良いのです。つまり、最終的な作品のイメージに近づけるためにたくさんの技法・手法の中から取るべき物を選択するのであって、まず技法ありきの考え方は、本末転倒なのです。沖縄染織にあって他の物には無い魅力、それは間違いなく存在します。それを知るために、他産地の作品も見てください。そこに気づく事が第一歩だと想います。
Posted by mozuya at 2011年11月30日 23:18
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